Haiku 一日一句 2017-11-22 時雨

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。
今日から二十四節気では「小雪(しょうせつ)」の時期になり、雪が降り出してくるけど、積もることはないためこう呼ばれています。七十二候では「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」という時期になり、曇りが多く虹を見ることができないという意味です。

冬の季語 時雨

初冬の晴れたり降ったりする雨のことをこう呼びます。京都ではこのような特徴の雨が降りやすいため、詩歌などに登場することが多いです。

今日の一句

しぐるるや駅に西口東口 安住敦
時雨の晴れたり降ったりする忙しさと駅の西口東口という多くの人達が、それぞれの目的地へ向かって行き交う部分が合っている句ですね。

参考

Haiku 一日一句 2017-11-07 山茶花

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。
今日から、二十四節気では「立冬」になり、暦では冬が始まりました。
七十二候では「山茶始開(つばきはじめてひらく)」という時期になり、つばきと読みますが、意味的には山茶花(さざんか)が咲く頃です。

冬の季語 山茶花

童謡のたきびでも山茶花が登場するように、初冬の時期に庭を美しく飾る花です。椿と似ていますが、椿のように花ごと落ちるのではなく花弁が散ります。

今日の一句

ボクシングジム山茶花にほそき雨 石田夏子
山茶花がこの寒い中でも咲いている部分とボクシングジムという新鮮味のある言葉を上手く取り合わせていることができる句ですね。ほそき雨も、ボクシングをやっている人たちの汗を表現できているように私は思いました。ボクシングジムジムのため練習の音も聞こえてきそうな句ですね。

参考

Haiku 一日一句 2017-10-23 霜降

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。
今日から二十四節気では「霜降」という時期になり、朝晩の冷え込みが増してきて、七十二候では「霜始降(しもはじめてふる)」という季節です。

秋の季語 霜降

霜や初霜(はつしも)は冬の季語になってしまいますが、この霜降(そうこう)は秋の季語として使えます。

今日の一句

霜降や無音の鳩にかこまるる 山本雅子(やまもとまさこ)
「かこまるる」なので複数の鳩がいて、周りを囲まれているけど、音がしないというところに、霜降を持ってくることで、寒くてあまり動きたくなくて、静かにしているのと、鳩たちも寒くて寄り添って温まろうとしている雰囲気も伝わってくる句だと思います。

参考

Haiku 一日一句 2017-10-09 雁

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。
 
今日からは二十四節気では寒露という時期になりまして、朝晩の寒さが厳しくなりますが、その分、空気が澄んできて月が綺麗に見えてくる時期になってきました。
七十二候では 鴻雁来(こうがんきたる) で、燕と入れ替わりに雁が北から渡ってくる時期になりました。

秋の季語 雁

冬季に日本に渡ってくる灰褐色の鳥。最近は東北より北の地域で見られる。飛ぶときには隊列を組んで直線に並んで飛んだり、V字型になって飛んだりしている。鳴く声も雁が音といって古くから詠まれている季語。

今日の一句

雁のこゑすべて月下を過ぎ終る 山口誓子(やまぐち せいし)
“すべて”という言葉を使うことで、多くの雁がいることを表現できているのと、”過ぎ終る”という言葉で、徐々に声が小さくなっていき、最終的には消えてしまう部分までの流れを表現できていますね。