Haiku 一日一句 2017-11-06 行く秋

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。

秋の季語 行く秋

過ぎゆく秋を惜しむこと。物寂しさを感じさせる季語です。

今日の一句

行秋の耳かたむけて音はなし 高木晴子

夏はセミの音で秋は虫の音が聞こえていたのに、秋も終わりに近づいてくると、その音が消えてしまい、耳を澄ましても音はしないという、秋が行ってしまう寂しさを表現できている句ですね。

参考

Haiku 一日一句 2017-11-05 芋

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秋の季語 芋

俳句の季語で芋だと里芋のことなので注意が必要です。10月上旬ごろ収穫されて伝統行事にも多く登場します。品種だと八頭というもがあり、縁起物として食べられたりします。

今日の一句

いちにちが速し小芋の煮ころがし 岩永佐保

ころころとした小芋が過ぎ去っていく一日を表しているようで、冬の用意や年末・年始に向けて忙しくなっていく様子を表現できている句だと思います。

参考

Haiku 一日一句 2017-11-04 檸檬

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。

秋の季語 檸檬

レモンは寒さに弱く、温暖な気候だと一年中収穫ができるみたいですが、日本の気候ですと秋に収穫されるので、秋の季語です。香りや酸味があり、俳句でも爽やかさを出したりするときに使われたりします。

今日の一句

朝市のレモンの香より明けにけり 倉田春名
視覚と嗅覚が使われていて、夜明けのスッキリしたイメージをレモンの香りによって作れていますね。さらに朝市なので新鮮なレモンの香りになっています。

参考

Haiku 一日一句 2017-11-03 文化の日

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。

秋の季語 文化の日

元々は明治天皇の生誕を祝う日でしたが、昭和23年に日本国憲法の公布を記念して「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ための日として定められたらしいです。各地で、文化祭や芸術祭が開催されます。俳句だと現在の生活や文化っぽいものと合わせて詠まれる場合が多いです。

今日の一句

文化の日怠け心をほつておく 酒井幸子
これだけ文化が発展してきたおかげで、今の生活ができるようになり、いつもなら追い払ってしまう怠け心も文化の日ぐらいは、その感情に従っても大丈夫だろうという感じが伝わってくる句だと思います。

参考

Haiku 一日一句 2017-11-02 紅葉

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今日から七十二候では秋の最後となる「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」という時期です。今年は一気に冷え込んだこともあって、既に紅葉が進んだところもあるみたいですね。

秋の季語 紅葉

木の葉が赤く色づく様子で楓が代表的ですね。これも古くから詠まれている季語の一つなので句は色々見つかると思います。

今日の一句

かざす手のうら透き通るもみぢかな 大江丸
まるで光にかざした手が透き通るかのような真っ赤な色の紅葉を伝えることで、自然の美しさと人間の生命力も表現できている句だと思います。

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Haiku 一日一句 2017-11-01 冬支度

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。

秋の季語 冬支度

冬がやってくる前に準備をするという季語です。他にも冬用意などが使われます。気づけば秋もすぐ寒くなってくるので、寒さに追いかけられるような句もあります。

今日の一句

踏台の紅い丸椅子冬支度 岡本眸(おかもと ひとみ)
踏み台があるということで、普段はしまってある高い所の物を取ろうとしている感じが出ていますね。冬に向けての基本地味目な色の中で紅い丸椅子と使うことで色が映えていますね。

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Haiku 一日一句 2017-10-31 南瓜

今日はハロウィンということで音楽もハロウィンっぽくしてみました。
この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。

秋の季語 南瓜

ウリ科の蔓性一年草の実。最近は日本のハロウィンで西洋種のものが見られるようになりましたね。ハロウィンは季語にはまだなっていないですが、ジャック・オー・ランタンの南瓜を詠んだりすることで表現することはできますね。

今日の一句

赤かぼちや開拓小屋に人けなし 西東三鬼
開拓小屋とは移住者が最初に立てた住居で、北海道にあるみたいです。
ハロウィンを詠んだ句ではないですが、赤かぼちゃの目立った色が置いてあることで、「人けなし」のところに少し不気味さが出てくる句ですね。

参考

Haiku 一日一句 2017-10-30 夜長

この番組では、毎日その季節にあった俳句を一句取り上げていきます。

秋の季語 夜長

秋分をすぎると、昼の時間よりも夜が長くなり夜長や長き夜は秋の季語です。何か夜遅くまで作業していることと一緒に詠まれることが多い季語。

今日の一句

よそに鳴る夜長の時計数へけり 杉田久女

 夜遅くまで作業をしているからこそ、とても静かで隣の家の時計の音まで聞こえてくる状態ですね。家の周りまで含めて静かだという状態を表現できているのと、虫の音なども聞こえないため、遅めの秋という部分まで表現できている気がします。

参考

Haiku 一日一句 2017-10-29 冬隣

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秋の季語 冬隣

秋も終わりになって冬に近づくと、冬が来ているのだと実感する季語です。

冬近しも同じような意味で使われる季語です。

今日の一句

押し入れの奥にさす日や冬隣 草間時彦
冬に近づいて段々と日差しも傾き、夏の間は日差しなど入らなかった押入れの奥にまで届いていることに気がついて詠んだ句だと思います。
日常の変化というものを敏感に感じ取ることができている句ですね。

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Haiku 一日一句 2017-10-28 秋時雨

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今日から七十二候では霎時施(こさめときどきふる)という時期になりました。
今年は台風もきたりして、強い雨もまだありますが、この時期になるとぱらぱらと通り雨のように雨が降りはじめる頃。

秋の季語 秋時雨

時雨や初時雨という言葉は冬の季語になってしまうので、秋の場合の時雨には秋時雨と言ってあげます。時雨が降ってくると人々や動物は冬の支度を始めていくみたいです。

今日の一句

鶴ばかり折つて子とゐる秋時雨 文挾 夫佐恵(ふばさみ ふさえ)
鶴ばかり折るということは、誰かのために千羽鶴を折っている状況で、秋時雨があることで、寂しさが出てきますね。子供といるのに寂しいということは、もしかしたら夫のために折っているのかもしれません。そのような考えさせられる句ですね。

参考